宇都木敏郎の紹介とこのサイトについて
ようこそ宇都木敏郎の徒然話ウェブサイトへ。
こんにちは、世良田あゆみです。宇都木敏郎は私の父です。大正14年2月生まれ、平成26年4月10日に亡くなりました。晩年の夏は長野県茅野市の山里にあるぽっかり雲キッチンハウスに滞在し、植物や野菜の世話をしています。根っからの学者肌で、興味を持った事柄の様々な文献を読んで、推理して組み立てることが大好きです。いくつになっても色々な事に興味を持ち、じっくりと調べあげる姿に尊敬の念と共に強い感銘を覚えます。そんな父の他愛ない「徒然話」されど根の確かな深みのある話をどうぞ時間がありましたら読んで下さい。
著書伊勢物語を読む
伊勢物語とは、平安時代初期の代表歌人在平業平の歌を中心にして、その他この時代以後に詠まれた歌を解説した物語で125段あります。その中心になっているのは、69段の「伊勢の斎宮」の物語であり、書名にもこれがもとになっています。
しかし業平の事跡を表したものではなく、歌物語であるから、その中に登場する「ある男」とは業平とは限らず、史実上の業平とは区別しなければなりません。
つまり伊勢物語とは、業平の歌を中心とする平安時代初期の歌の解説書であって、その作者としては、業平やその子孫たち、紀貫之などを考えなければなりません。
江戸時代まで盛んに読まれ、一つの教養書になっていました。「伊勢物語を読む」はこうした点を中心に、やさしく解説した本です。
宇都木 敏郎
1925年茨城県古河市生まれ。
1949年慶応大学文学部卒業。
晩年の折口信夫に師事し、多大の影響を受けた。以後、高等学校国語科教員として青少年の指導に当たる一方、地域住民との勉強会を主催し古典の普及に努め、教員退職後の現在も継続している。本書は、20余年に及ぶその会の成果でもある。
2014年4月10日家族に見守られながら息を引き取りました。享年89歳
宇都木 節子
1933年茨城県古河市生まれ。
1964年宇都木敏郎と結婚
1女2男を儲ける。手芸講師の傍らPТA、地域、生協活動に励み、夫の古典勉強会を主動。1976年ペンション「ぽっかり雲」立ち上げメンバーに加わり、その後サブスタッフとして現在に至る。
徒然話Index
植物
- Oak - 聖なる樹木…金枝篇に描かれた樹木「槲」とはどのような木なのだろうか。
- 絶滅について…百合を植えながら、生物の大絶滅について考えを巡らせる。2006/2/20
- カタクリ…大伴家持が残した万葉集唯一の和歌に出てくる「カタクリ」を求めて。
- 「カタクリ」を求めて…カタクリを求めて出た旅先での不思議な体験 written by 宇都木節子
旅行記
- 熊野古道を歩く…「熊野古道を歩く」という念願の一部を果たした。
- 他国に学ぶ…私の寝室の壁に、一枚の小さな写真の額が掛かっている。
- イタリア旅行記…1993年4月16日〜 10日間 初めてのイタリア旅行
- イタリア旅行記2…2004年6月24日〜 イタリアに旅行した。 記2005/4/3
- エジプトの神話…「太陽神ラー」この神はたびたびホルス神で表される。
- エジプト旅行…ベールをかぶったイスラム婦人の衣装はカラフルで珍しく、美しい。
宗教・信仰
- 出雲と大和、桃太郎伝説…桃太郎の伝説について考えてみたい。2013/4/25
- 日本人の宗教観…私たち日本人はどんな宗教を持っているだろうか。2013/3/27
- 出雲神話の謎…日本古代の神話の中で、出雲神話ほど不思議な謎に満ちているものはない。2013/3/13
- 死を見つめる…今は一時生きながらえても、避けては通れない道=「死」がそのうちやってくる。
歴史
- 古墳のもと…日本の古代天皇の古墳(景行、仁徳天皇陵等)は不思議な内容に満ちている。
- 柱と神社…神社にはもと建築物というようなものは何も建っていなかった。
- 土偶の役割り…【国宝】縄文のビーナス・【国宝】仮面の女神
- 諏訪大社の謎…上社と下社と諏訪湖をはさんで四つも大社が建てられているが、他の神社にはない不思議な相違点を持っている。
- 奇祭御柱祭…寅年と酉年の六年ごとに、本宮、前宮、秋宮。春宮の計16本の御柱が立て替えられる。
- 日本は騎馬民族によって征服されたか?…東大教授であった江上波夫氏によって提唱された仮設である。
- 愛と義…ドラマ「天地人」を見終わって。。。
映画・ドラマ・読書感想
闘病記
- 一老人の感想…「でたよ」「えっ、出たの」……尾籠(びろう)な話でおそれいる。2011/5/29
- 入院の記(二)…
- 胃手術の歌…「大きなポリープがあります。できれば…」その先は何を意味するか?
- 「男らしさ」について…私は七十歳(1995年3月14日)の時、御茶の水の三楽病院で、睾丸の摘出手術を受けた。
その他
- 日本人を信じて…十月の半ば頃、自転車で園芸用の赤土を買いに、春日町のマツモトキヨシまででかけた。
- 説経節…説経節・さんせう太夫・かるかや・信太妻・をぐり
- 正月はなぜ おめでたい のか?…正月になると、私たち日本人は「おめでとう」という祝辞を言い交わす習慣を持っている。これは何故であろうか?
- 雑草取り…今年、7月の中ばから8月いっぱいかけて草取りの仕事を続けた。
- 鬼の話…鬼の話は、今昔物語の他に古今著聞集、風土記、古事記、日本書記などにも記されている。
- 「あさり」が旨い…あさりがいっぱい パスタがうまい かけて食べれば パスタがうまい。2005/4/8
- メデゥサの首…ゴルゴンゾーラチーズの青カビを見ながら由来について考えてみる。2001/2/5
- 玉手箱の不思議…妙に忘れられない浦島太郎の唱歌、なぜ乙姫は浦島太郎に危険な箱を持たせたのだろうか。2000/7/1